映画「ライオン/25年目のただいま」あらすじ

1986年インド・カンドワ、5歳の少年サルーは貧しいながらも母と兄、妹と毎日楽しく暮らしています。ある日母親が仕事に出かけた後、兄は少しでも家計の為になればと電車に落ちているお金を探しに行くのですが、サルーは自分も付いていくと言い張ります。しかし幼いサルーは途中で疲れ果て駅のホームで眠ってしまいます。兄に絶対に動くなと忠告されていたのにもかかわらず夜中に目を覚ましたサルーは止まっていた回送電車に乗ってしまい、気が付けば数日たちカンドワ駅から東へ1600キロ離れた西ベンガルのカルカッタに到着してしまいます。そこでは必死に助けを求めてもベンガル語が中心であり言葉も通じません。路上生活をしている子供たちに紛れさまよううちに、優しい女性に声をかけられ助けられた日もありましたが、それも結局人身売買に巻き込まれそうになり逃げだします。やがて二か月がたち海で拾ったスプーンを持って、カフェのガラス越しに見える男性の食事をまねていると、その男性に保護されようやく新聞に写真付きの迷子として載せてもらえました。しかし結局見つからず1987年オーストラリアのジョンとスー夫妻に養子としてもらわれていきます。そこでは我が子のように大切にされ、立派な青年へと成長をしますが、大学生となったサルーはある日クラスメートとのホームパーティでインド料理の揚げ菓子を見た瞬間に迷子になった過去を思い出してしまうのです。そこからは本当の母親や兄、妹のことが頭から離れず、クラスメートの知恵も借りてグーグル検索で途方もない時間を使って実家を探し出し、25年たってようやく再会を果たします。

映画「ライオン/25年目のただいま」感想

この映画は実はをベースにしていると聞いていたので、まずこんなことが実際に起きていたんだと思うと、自分が生まれ育っている日本との境遇の差に驚いてしまいました。そして小さな子供がたった一人で、あのような国で無事に良く生き延びられたなと思うと、サルーの強運にもまた驚きました。インドでは小さな子供がホームレスとなっているのも当たり前、その子供を狙った人身売買や幼児嗜好の変態ビジネスなどが横行していることにも驚きと怒りがこみ上げ、改めて発展途上国の子供に対する劣悪な環境に声を失ってしまう思いです。サルーは自分を我が子のように愛し、育ててくれた養父母に対してももちろん計り知れない感謝と愛情を持っていますが、やはり自分を生んでくれた母親や兄弟には再会したかったのでしょう。この養父母の心の広さ、愛情深さには尊敬の念しかありません。最後に実際の彼らの映像と、実母や妹、養父母皆が幸せそうに交流をしているシーンがありとても感動しました。ただ優しかったお兄さんがサルーが迷子になったその日に電車にひかれて亡くなっていたことはとても残念でした。